パンのかけら

聖書のことばと短いおはなし

2023年1月22日 暗闇に光

イスラエルの子らのすべてには、住んでいる所に光があった。出エジプト10・23

 

出エジプト記は、エジプトからイスラエルの民が脱出して、神様から与えられる約束の土地を目指す物語です。イスラエルのリーダーであるモーセが、エジプトの王ファラオにイスラエルの民を行かせるように交渉しますが、ファラオは頑固で、行くことを許しません。そこで主(神様)は、自分がどのような存在であるのかを知らせるために、十の奇跡(エジプトにとっては災い)を下します。

九番目の災いはエジプトを暗闇が覆うというものでした。太陽を神として拝むエジプトでは暗闇は大変不吉なことでした。しかしエジプトを覆う暗闇の中で、ただイスラエルの民が住んでいるところには光がありました。そのときイスラエルはまだエジプトの奴隷でした。「光」とは置かれている状況が変わることではなく、どんな状況に置かれていても神様がともにいてくださることなのです。