パンのかけら

聖書のことばと短いおはなし

2024年4月7日(日) 新しい出発

道々お話くださる間、私たちに聖書を説き明かしてくださる間、私たちの心は内で燃えていたではないか。 ルカ24・32

みなさんは心にぽっかり穴が開くという経験をされたことはありますか。一生懸命取り組んでいたことが終わった。大切な人を失ってしまった。頑張っていたことが無駄になった。そんな時、心にぽっかり穴が開いて何のやる気も出ないということになることがあります。

イエス・キリストが十字架で死んだ時、弟子たちもそんな気持ちでした。人生を賭けてついていったイエス・キリストがいなくなり、何をしたら良いのか分からなくなってしまったのです。ある二人の弟子たちもそんな気持ちで、エルサレムを離れ、エマオという村に向かいました。

しかしエマオへ向かう途上で、イエスは弟子たちの前に現れ、道々聖書を説き明かしました。その時にはイエスだと気づかなかった弟子たちでしたが、食卓でパンを裂いたとき、その人がイエスだと気づきました。弟子たちは、再び人生の意味を見出し、イエスの復活を知らせるためにエルサレムに戻ります。

イエス・キリストは生きる意味を与えてくださるのです。