パンのかけら

聖書のことばと短いおはなし

2024年4月28日(日) 主の栄光の前に

主の栄光はシナイ山の上にとどまり、雲は六日間、山をおおっていた。

出エジプト24・16

みなさんは神様を見たことがありますか。

見たことがあるという方は少ないと思います。神社には御神体と呼ばれるものがあります。しかしこれは神様そのものではなく、神様が常世から現世に来られたときに宿る依り代とのことです。

なぜわたくしたちは神様を見ることができないのでしょうか。第一に、神様が別の世界に住んでいるからです。聖書では神様のいらっしゃる場所を「天」と呼びます。人間はいまは天に行くことはできません。第二に、あまりにも畏れ多いからです。太陽を直接見ると目がだめになってしまいます。同じように、聖書の神様は栄光に満ちあふれており、人間が見ると死んでしまうのです。

シナイ山を覆う雲は、神様がそこにいることを表していました。大切なことは神様を見ることではなく、神様がいっしょにいてくださることを日々感じながら生きることです。キリスト教の神様は、聖書のことばと目に見えない助けや導きで、わたしたちと毎日いっしょに歩いてくださる方です。