パンのかけら

聖書のことばと短いおはなし

2024年4月21日(日) 難破船の中で

みなさん、元気を出しなさい。私は神を信じています。使徒の働き27・25

みなさんは神様を信じたらどんな良いことがあると思われますか。

「神様が苦しい時に助けてくれること」「お願いしたら欲しい物を与えてくれること」「危険から守ってくれること」「幸せになれること」など、いろいろな期待があると思います。信者からよく聞くのは「神様は平安を与えてくださる」ということばです。平安というのは教会独特のことばですが、要は安心や、心の平和のことです。「心配なことがあっても、神様がいてくれるから安心だ」と思えるなら、神様を信じたかいがあるでしょう。

でもそれだけではありません。神様を信じると「神様から受けたものを人に分かち合うようになれる」という良いことがあります。パウロという人が、ローマに船で移送される時に、大嵐になり船が難破してしまいました。しかしパウロは神様から必ず助かるという約束と安心をいただいていました。そして、沈みそうな船の中で恐れる人たちを「元気を出しなさい」と励ましたのです。

神様からもらった安心や元気を周りの人たちと分かち合う。そうすれば、みんなが不安から解放されて心が平和になる。わたしたちは、そのようにして幸せの輪を広げたいと思っています。