あなたがたの中から、御霊と知恵に満ちた、評判の良い人たちを七人選びなさい。
使徒の働き6･3
教会には助け合いの精神があります。イエス・キリストが「互いに愛し合いなさい」と教えたからです。一世紀のエルサレム、世界最初にできた教会でも、当時の社会でとくに貧しい生活をしていたやもめに食事の配給を行っていました。
しかし愛から始まった教会の助け合いに問題が起こりました。やもめへの配給に不公平が生まれたのです。原因はことばでした。外国で生まれ育ってエルサレムに帰国したやもめたちは、エルサレムのことばが十分わからずに、情報が行き届かなかったようです。
みなさんはどのようにすれば問題が解決すると思いますか。人によってさまざまな意見があるでしょう。でも解決を急ぐあまり、意見がぶつかり合い、「愛し合う」といういちばん大切なことが失われたら残念です。
そこで、この問題を取り扱う七人の人を信徒の中から選びました。それが御霊（聖霊）と知恵に満ちた、評判のよい人たちでした。このことによって「愛し合う」という大前提を見失わないで、問題が解決していったのです。
大切なのは愛し合うことです。当面の問題が解決することではありません。わたくしたちはしばしば、目の前のことに振り回されて大前提や、目的を見失ってしまいがちです。聖書はこういった問題解決の具体例がたくさんあります。もし学んでみたい方はぜひ教会においでください。
