そうすれば、あなたについて聞かされていることは根も葉もないことで、あなたも律法を守って正しく歩んでいることが、皆に分かるでしょう。使徒の働き21・24
パウロという人は、主にユダヤ人ではない人たち、トルコやギリシア、イタリア方面の人たちにキリスト教を布教しました。しかし、キリスト教はもともとユダヤ人の中で始まった宗教です。エルサレムの信者たちは、ユダヤ教の教えや習慣も大切にしていました。そういった人たちの中にはパウロがユダヤ教の教えや習慣をやめさせようとしていると誤解している人たちがいました。
海外からの献金を携えて帰ってきたパウロを迎えたヤコブ(エルサレム教会のリーダー)と長老たちは、外国人への布教を理解し、評価していました。けれどもエルサレムに上記のような誤解があることを懸念し、パウロに神殿で儀式をする人たちに付き添うように勧めたのです。ただ教えを伝えるだけではなく、このような愛の配慮があってはじめて布教が進むのです。