パンのかけら

聖書のことばと短いおはなし

2023年12月3日(日) 主よ、助けてください

ところが強風を見て怖くなり、沈みかけたので「主よ、助けてください」と叫んだ。

マタイ14・30

深夜のガリラヤ湖で、小舟に乗り込んだ弟子たちは強風のために漕ぎあぐねていました。そんな弟子たちの舟に、水の上を歩いて近づいてきたのは、イエス・キリスト。思わず「幽霊だ!」と叫ぶ弟子たちに、イエスは「わたしだ、もう怖がらなくていい」と安心させるのでした。

すると何を思ったか弟子のペテロが「水の上を歩いてそこまで行かせてください」とイエスに願い出ます。イエスが「来なさい」と招くと、ペテロは水の上を歩いてイエスに近づきました。ところが…ということばが、上に書かれた聖書のことばです。

イエス・キリストと人がいたという歴史的な事実を否定する人はあまりいません。しかし、イエス・キリストが神様で、水の上を歩くようなことができたのだとなると首を傾げる人が多いでしょう。しかしわたしたちは、イエスが神様であることを信じて頼っています。イエスがただの過去の立派な人物というだけならば、祈ったり頼ったりしても、何の効果も期待できないからです。