パンのかけら

聖書のことばと短いおはなし

2023年8月6日(日) 神の国とは

天の御国は畑に隠された宝のようなものです。

「天の御国はたいへん価値があるものだ」とイエス・キリストは言いました。畑で宝を見つけた人は、全財産をはたいても畑を買い、宝を手に入れるのです。宝に全財産以上の価値があれば損はしません。ではそれほどの価値がある「天の御国」とはどのようなものなのでしょうか。

天の御国とは、神の国のことです。神の国とは神が王として治める国です。どこにそのような国があるのでしょうか。一つは、死後永遠のいのちと新しいからだをいただいて生きる世界のことです。一般的なことばでいえば信者が死後に行く「天国」のことです。もう一つは、いま生きているこの世界の中で、部分的に神が王として治めている状態のことです。たとえば、信者同士の集まりの中で、お互いに聖書の教えに従って、私利私欲をもたず、お互いに相手を思いやる時間があれば、それがいま実現している神の国です。永遠の神の国で経験する、人間関係がいま現実に実現している状態があれば、神の国なのです。

イーロン・マスク氏は27兆円の資産を持っているそうです。みなさんは27兆円と神の国、どちらが価値があると思いますか。もし、27兆円受け取ることができるけれど、神の国は永遠に受け取れないとしたらどうされますか?