その賞をいただくために、目標を目指して走っているのです。3･14
新約聖書は主に一世紀ごろ書かれた書物です。古代ギリシアのオリンピックの影響で「賞を目指して走る」「賞を得るために節制する」というような表現が出てきます。上記のことばを記したパウロは「救い」という賞をいただくため、「永遠のいのち」という目標に向かって、アスリートのように走っているのだというのです。
聖書は、人間の善行ではなく、神の恵みによって救われると教えています。しかし一方で神の恵みを受け取るか拒否するかは人間の自由です。パウロは、迫害にあいながら熱心に布教活動をしてきましたが、それでもなおこの世の生涯を終えるまでは神の恵みを受け取り続け、保ち続けたいと願ったのです。
みなさんは、目標を持って取り組んでおられることはありますか。あるいは、すでに達成した目標はありますか。とくに目標はないという方もあるでしょうか。わたしたちは、いま生きているこの世界での目標に加え、永遠のいのちを受けるという、死後永遠に続く目標をもって生きることを目指しています。そのことによって、いま生きていることの意味が変わります。みなさんも、わたしたちといっしょに永遠のいのちを目指して走ってみませんか。
