あなたがたがあの人たちに食べる物を
あげなさい。マタイ14･15
病気を治してもらったり話を聞いたりするためにイエス・キリストについてきた人たちは、大人の男性だけで5000人いました。夕暮れになり、食料もなく、いつまでも帰らない群衆にしびれを切らした弟子たちは、イエス・キリストに「この人たちを解散させてください。自分たちで食べ物を買いに行かせましょう」と進言します。しかしイエス・キリストは弟子たちに「あなたがたがあの人たちに食べる物をあげなさい」と指示します。
弟子たちが調達できたのは５つのパンと2匹の魚だけでした。しかしイエス・キリストがそれを取って裂くと、5000以上の人々が満腹して、パン切れが12のかごいっぱいになりました。弟子たちはイエス・キリストの裂いたパンを群衆たちに分けるという形で、人々に食べる物をあげる仕事に加わりました。
この出来事は、イエス・キリストが創造主（＝神）であることを示しています。病気を治したり悪霊を追い出したりすることは、イエス・キリスト以外にもやる人がいました。しかし自然界の秩序を覆すことができるのは神だけでした。わたしたち信者は、イエス・キリストが単なる「立派な人間」ではなく、「人として生きてくださった神」であることを信じています。
