そして彼らの不信仰のゆえに、そこでは多くの奇跡をなさらなかった。
マタイ13・58
イエス・キリストはベツレヘムで生まれ、ガリラヤのナザレで育ちました。有名になったイエスが郷里ナザレの人たちに教えを語ったところ、人々はびっくり仰天しました。しかし幼い頃からよく知っているイエスに敬意を払うことも、従うこともしませんでした。
信仰とは人間が神を信じる思いのことだと誤解されがちです。しかしキリスト教の信仰とは、イエス・キリストに自分の人生すべてを任せる生き方のことです。自分の思いや考えに固執するのではなく、キリストを信頼し、キリストの思いを受け止めながら生きることです。
ナザレの人々にはそのような意味での信仰がありませんでした。キリストはご自身にすべてを任せる人にしか奇跡を行いませんでした。キリストは信頼関係なしに、ただ奇跡を行うことはしないのです。