パンのかけら

聖書のことばと短いおはなし

2023年7月23日(日) 感謝と不平

この方こそ、わたしの神。15・2

エジプトで奴隷になっていたイスラエルの民を導き出した「主」という名前の神。葦の海を二つに分け、イスラエルに海の中を渡らせ、エジプトの軍隊を海底に沈めた神。この素晴らしい「主」である神を、モーセイスラエルの民はほめたたえて歌います。この「主」をほめたたえる歌の中でいちばん大切なのが、上に掲げたことばです。

「わたしの神」と歌うほどに、神と人が親しい関係を結ぶ。これがキリスト教の神の大きな特徴です。神社にお参りするときにはこちらのお願いを申し上げて手を合わせます。けれども、神社に祀られている神様と懇意になり、お願いしていないことまで気にかけてくれるという感覚はあまりありません。けれどもキリスト教の神はイスラエルのことを気にかけ、彼らが良い生活ができるように働きかけて導くのです。

イスラエルの民は神をほめたたえる歌を歌った後すぐに、水がないことで神に不平を言います。恩知らずなイスラエルに罰を与えて懲らしめたくなりますが、神はそうしないで、水を与えます。そして、イスラエルがどのように神に接すれば良いのか、良い社会を作っていけば良いのかを指し示す教え(律法)を与えて導くのです。神様はあなたの神にもなってくださいます。そして神様はあなたを神様の子どもにしてくださいます。主である神と親しくなってみませんか。