パンのかけら

聖書のことばと短いおはなし

2023年8月20日(日) 王を迎えよ

万軍の王 この方こそ栄光の王。24・10

 

王室がある国家では「王様を讃える歌」が歌われることがあります。たとえば英国には国王陛下万歳(God Save the King)、タイには国王讃歌という歌があります。独裁国家にも独裁者をたたえる歌があります。

しかし古代イスラエルの王、ダビデは神殿を奉献した際、自分を讃える歌を歌わせることはありませんでした。なぜなら、本当の王は自分ではないと知っていたからです。イスラエルの本当の王、世界中の王を治める王は、と呼ばれる神様だけであると信じていたからです。

は、世界の創造主です。だからどんな立派な神殿にも納まる方ではありません。そこで主が祭司に語りかけるための「契約の箱」さえも、を納めることはできません。そのように、ダビデは王の王であり、世界の創造者である主をほめたたえるのです。

多くの人は、神様に願いを聞いてもらおうと考えます。幾らかのお賽銭と引き換えに、自分の思い通りに働いてもらおうとします。けれども、わたくしたちは神様を王として迎えます。自分の願いを聞いてもらうよりも、神様の思いや計画を受け取ろうとします。なぜなら、自分の考えよりも、世界の創造主である神様の思いの方がはるかにすぐれているからです。