パンのかけら

聖書のことばと短いおはなし

2024年1月28日(日) 安息日の祝福

安息日を覚えて、これを聖なるものとせよ。

出エジプト20・8

無神論者でも、仏教徒でも、イスラム教徒でも、キリスト教が嫌いな方でも、だれもがキリスト教の恩恵を受けていることがあります。それは「一週間が七日であり、そのうち一日は休日」というカレンダーです。このカレンダーが世界中に広がったのは、キリスト教の影響であると言えるでしょう。

「神は六日間で世界を創造し、七日目を安息日と定めて休んだ」という物語がもともとの由来です。イスラエルの人々は長年エジプトで奴隷生活をしていました。定まった休日はおそらくなかったでしょう。エジプトから脱出し、神様の導く約束の地に入るとき、七日の一日の安息日が定められました。安息日は仕事をしないで、神様を礼拝し、心とからだを休める日となりました。これは、奴隷であったときには考えられないすばらしい祝福です。

最近「社畜」「ブラック企業」などの嫌なことばを耳にします。休みなく働かされることで、会社の奴隷になっているような気持ちにもなるでしょう。一週間に一日さえゆっくりできないのは、人間らしい生き方ではありません。キリスト教信者が日曜日に集まって礼拝するのは、それが何者の奴隷でもない証拠であり、神様の定めた人間らしい生き方だからです。