パンのかけら

聖書のことばと短いおはなし

2023年10月22日(日) アマレクとの戦い

モーセが手を上げているときは、イスラエルが優勢になり、手をおろすとアマレクが優勢になった。出エジプト17・11

イスラエルが砂漠で得た水を奪うために、アマレクという遊牧民イスラエルに襲いかかりました。そのため、イスラエルはアマレクと戦わなければならなくなりました。イスラエル遊牧民であり、組織化された軍隊はありません。そして、かつてエジプトの軍隊を海の中に沈めた神はアマレクを直接倒すことはしません。イスラエルは、神を信頼して自分の力で戦うことを学びました。

モーセが手を上げると、イスラエルの陣営は「神がともにいる」ことを実感し戦う力が湧き出てきました。神は何でもやってくれるのではなく、人間が自分で取り組み、成し遂げるために、あえて手を出さないこともあります。人間は、神が背後で支えていることに信頼し、誠実に努力するのです。

イスラエルハマスと戦争をしています。現代の戦争には「神がイスラエルとともにいる」という大義はありません。聖書は戦争を肯定しておらず、聖書の結末は平和な世界です。イエス・キリストも平和を説き、自ら敵の手に渡り、処刑されました。民間人の安全と、一日も早い戦争の終結を願います。